woodplayerの木製品について


Woodplayerが使用する仕上げ用オイルは、クルミ油、亜麻仁油など、乾燥すると固形化して汚れや水分に対して強い塗膜を形成する国産の「乾性油」を使用しています。乾性油は一般塗料と違い、乾燥するのに時間がかかりますが、完全に固形化すると非常に強い塗膜を形成するので、通常の使用で木に浸透した塗膜が除去されることは、まずありません。ただし表面の塗膜が洗浄や摩擦などによって薄くなることはある為、日常でのお手入れが必要になります。木の表面が乾燥し、カサついてきたら、(人の手の乾燥に似た感じです)定期的なお手入れによって丈夫なコーティングが重なって形成されるため、更に強固になり、一生モノのコップに成長します。お手入れの頻度によってコップの寿命は決まると言っても過言ではありません。気が付いたときに行って頂けると幸いです。


お手入れ方法


① コップが乾燥していることが前提です。もし水分が残っているようでしたら、直射日光の当たらない、風通しの良い場所で乾燥させて下さい。

② オイルを布、もしくは指に少量つけて、底の部分を中心に、木目に沿って伸ばすように塗ります。木がオイルを吸収する場所があれば、重ねて塗布します。布を使用する場合は埃の立ちにくい素材のものを選んで下さい。ティッシュやペーパータオルなどは細かい埃がオイルと一緒に木に移ってしまうことがあるので使用しないで下さい。

③  塗布して15分ほど放置した後、浸透せず余ったオイルを柔らかい布で軽くふき取って下さい。(力を込めて拭き取らないように)

④ 乾いた紙や布の上に、上下逆さまに置き、直射日光が当たらず、風通しの良い場所で最低24時間、出来れば2日間乾燥させるのが理想的です。塗布した部分を指で触り、湿った感じがするなら乾燥しきっていません。乾燥時間を延長してください。サラサラしていたら乾燥した証拠です。水を入れて漏れが無いか確認して下さい。

⑤ 水漏れが止まらない場合は、2-4の作業を繰り返すと同時にコップの内側からも同じ処理をして下さい。外側からの処理で充分塗膜が形成されれば、通常の水漏れはほとんど止まります。内側に塗布する場合は香りの少ないクルミ油をおすすめします。亜麻仁油は独特の香りが残ります。

⑥ オイルでのお手入れはやればやるほど塗膜が強くなり、強固になります。カサついてきたら、なるべく早くお手入れするように心がけてください。一生モノのコップになるはずです。

⑦ 以上の作業を繰り返しても水漏れが止まらない場合は、大変お手数ですが当工房までお送り頂ければ、こちらで処理して返送致します。


いずれの場合も、ヒーター・ストーブなどの熱源に近づけないでください。木が急激に乾燥して激しく収縮することにより、ヒビや割れの原因になります。


乾性油は、酸化することによって固形化しますが、その過程で熱を生じます。木などに塗布した場合の熱は空気中に発散されますが、布などに残った部分をビニール袋や缶などに密封して処理すると熱が籠り、最悪の場合は数時間後に発火する恐れがあります。(森林火災の原因のひとつです)

ご使用になった布は全て、焼却処分か、風通しの良い場所で乾燥させてからゴミとして処理する、もしくは水に漬けた状態で廃棄して下さい。ちなみに液体の状態では発熱しません。

以上の手順について、ご質問やご意見等ありましたら、いつでもご連絡下さい。